安保理の公開会合を開催へ ウクライナ情勢、米国がロシア牽制ねらう

ニューヨーク=藤原学思
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 ウクライナ情勢をめぐって、国連安全保障理事会で今月31日、公開の会合が開かれる見通しになった。米国が27日、会合の要請を発表した。米国としては、公開の場で同盟国とともにロシアを非難し、ロシアの立場は理解を得られないと印象づける狙いがある。

 公開会合の開催には、理事国15カ国のうち9カ国以上の同意が必要となり、米国は開催にこぎつけられると自信を持っている模様だ。27日のトーマスグリーンフィールド米国連大使の声明によると、「ウクライナや安保理のパートナーと数週間にわたり緊密な協議を重ねてきた」という。

 声明では「10万人以上のロシア軍をウクライナとの国境に展開させ、ロシアはウクライナの不安定化を狙っている」と指摘。ロシアの姿勢は、安保理が主要な責任を負う「国際の平和と安全」に対する明らかな脅威だとしている。

 また、議題として「事実をしっかりと検証し、ロシアがウクライナに侵攻した場合、ウクライナやロシア、欧州、国際秩序の中核的な義務と原則にとって何が問題なのか、考えなければならない」と記した。

 安保理では近年、いずれも拒否権を持つ米国とロシア・中国が対立し、重要な議題で一致した見解を示せない場面が目立つ。今回の会合も、現実的な解決策を話し合うというより、欧米が公の場でロシアを牽制(けんせい)する意味合いが強い。(ニューヨーク=藤原学思

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    佐藤優
    (作家・元外務省主任分析官)
    2022年1月28日9時39分 投稿

    【視点】 安保理を開催しても、ロシアに対する非難には中国が同調しません。また、ドイツとフランスも距離を置きます。ドイツは、自国の裏庭であるウクライナで戦争が行われることを望んでいません。フランスは自らの勢力圏である西アフリカのブルキナファッソでのク