那須サファリパーク、きょう営業再開 文書で事故説明、会見は開かず

小野智美
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 飼育員3人がベンガルトラに襲われて負傷し、休園していた那須サファリパーク(栃木県那須町)が、28日から営業を再開する。事故の原因について「定められた手順と違っていた」と説明。施設の改修や飼育マニュアルの改訂などを講じたという。記者会見は開かなかった。

 同園は27日、「飼育員負傷事故について」と表題が付いたA4判2ページを報道各社に送った。園内に立ち上げた安全委員会が主導して事故原因を分析し、再発防止策を講じたと説明。事故原因の記載は「トラに麻酔をかける前に救出に入ってしまった」など2行の説明にとどまり、具体的な事故の経過や詳細な原因説明はなかった。

 改善策として、視認性が向上する施設改修や獣舎内のカメラ増設、安全対策設備の導入、より安全面を重視した飼育手順マニュアルの改訂、ダブルチェック体制の徹底、設備や環境を常時確認できる管理体制の構築などを掲げた。

 再発防止に向けた具体的な安全対策について問うと、同園は「うちはあくまでも県と話してやっている。警察とも話してやっています」との説明にとどまった。(小野智美)

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