当時17歳の男を殺人罪で起訴 12年前の神戸・北区高2刺殺事件

遠藤美波、小野大輔
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 神戸市北区の路上で2010年10月、高校2年の堤将太さん(当時16)が刺殺された事件で、神戸地検は28日、事件当時17歳だった愛知県の無職の男(29)を殺人の罪で起訴した。昨年8月の逮捕後、地検は精神状態などを調べる鑑定留置を約5カ月間にわたって実施し、刑事責任能力を問えると判断したとみられる。

 起訴状によると、男は10年10月4日午後10時45分ごろ、北区の路上で、堤さんの体を折りたたみ式ナイフで何度も刺し、殺害したとされる。

 捜査関係者によると、男は堤さんとの面識はなく、これまでの調べに対し「(堤さんが)女の子と話しているのを見て、腹が立った」という趣旨の供述をしているという。

 捜査は長期化していたが、県警は事件発生から約10年経った20年ごろ、男が周囲に「人を殺したことがある」と告げていたとの情報を入手。高校生が刺殺される内容の小説を17年に書いたことも判明した。さらに堤さんの衣服から検出されたDNA型が男のものと一致したとして、昨年8月4日に逮捕へ踏み切った。

 男は事件の数カ月前に東北の高校を退学し、事件当時は北区の祖母宅に身を寄せていた。事件後ほどなく県外へ出たとみられる。19年から逮捕までの間は、愛知県内でパート勤務をしていた。(遠藤美波、小野大輔)