立春に搾り味わう、春告げる日本酒 「立春朝搾り」今年は2月4日に

山田佳奈
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 立春の日(2月4日)の未明に搾り、その日に飲める日本酒「立春朝搾り」が間もなくやってくる。福岡県内では小林酒造本店(宇美町)だけが手掛ける。春を告げる酒を味わってみてはいかが?

 立春朝搾りは、日本名門酒会が1998年から始めた。今年は35都道府県の43蔵元が参加し、加盟酒販店のみで予約販売する。酒販店がその日に蔵元まで直接取りに行くことで、搾られた日に飲むことができる。同会の担当者は「蔵元でも搾ってすぐ瓶詰めすることはまずない。特別な、鮮度抜群のお酒が飲める貴重な機会です」と胸を張る。

 小林酒造本店は寛政4(1792)年創業。代表銘柄「萬代」は2代目の時代から200年以上つくられている。

 同酒造は、県産酒米の山田錦や夢一献を使い、地元山系の水を引いて、昔ながらの手法で日本酒をつくっている。酒蔵の前を通ると、ふわっと甘い香りが漂ってきた。

 営業部長の壺井直純さんは「通常は一番いい状態になったときに搾るが、これは立春と決まっている。難しいがそこに向けて持っていくのが杜氏(とうじ)の腕です」。米や湿度、気温が毎年違う中で、タンクの周りを冷やすなど、日々状態を見て仕上げていくという。「その年々で味わいが違うので、毎年飲んでいる人は『去年の方が』『今年のは今までで一番』と楽しんでいただいている。今回はどんな味だろうと期待度が高い酒です」。

 もともと吟醸の香りが高い評価を受けているが、朝搾りは火入れしない生原酒。課長補佐の福本邦子さんは「フレッシュで香り高いお酒なので、ぜひその日に飲んでほしい」と話す。

 当日、瓶詰めした後に宇美八幡宮の神職にお願いするおはらいに、昨年から疫病退散を加えてもらった。壺井さんと福本さんは「元気に、明るい気持ちになるお手伝いをさせていただけたら」と話している。

 「立春朝搾り 萬代」は720ミリリットルが税込み1760円、1・8リットルが同3520円。問い合わせは平日午前8時半~午後5時に小林酒造本店(092・932・0001)へ。予約できる県内の酒販店を教えてもらえる。(山田佳奈)