日本で働きたい外国ルーツの若者 産官学で支援の動き

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藤崎麻里
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 外国にルーツがある若者の就労には壁があります。日本で育っても言葉や文化の違いに悩み、進路の情報も十分には得られません。困難を抱える人たちが増える中、行政や企業が支援に向けて動き出しました。藤崎麻里

 浜松市のバラ農園で、日系ブラジル人のビクトル・ヒリアキ・オオシロ・ブラスさん(19)が週3日のアルバイトを始めて約2カ月になる。春からは正規のスタッフとして働くことが内定している。バラの手入れやビニールハウスの掃除に取り組みながら、日本語の検定試験3級と自動車免許の取得に向けて学ぶ。日本語も少しずつ聞き取れるようになってきた。「できないと思い込んでいたことができた」と手応えを語る。

 ブラスさんは3年前、16歳のときに家族で来日した。両親や兄は自動車会社などで派遣社員として働き、自身は市内のブラジル人学校「イーエーエス」に通った。ブラジルの教育カリキュラムに沿った、ポルトガル語での授業が中心だ。ここで始まった静岡県によるキャリア教育の授業が進路を変えた。

 授業の一環で、農業に関心を…

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    田中宝紀
    (NPO法人青少年自立援助センター)
    2022年1月31日12時26分 投稿

    【解説】ここで言う「外国ルーツの若者」とは、留学生や技能実習生とは異なり、「日本で生活する外国人保護者の子ども」として来日し、日本国内で教育を受けながら成長した「元子ども」のこと。子ども時代に日本語教育等の支援機会が限定的であったケースが少なくなく