中部電力、8年ぶり赤字転落へ 22年3月期 利益予想を下方修正

内藤尚志
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 中部電力は28日、2022年3月期の通期業績予想を修正し、最終的なもうけを示す純損益が450億円の赤字になりそうだと発表した。これまでは250億円の黒字を見込んでいた。原油高によって火力発電の燃料費が上がり、卸電力市場でも調達価格が高騰したことなどが響いた。通期の純損益が赤字に転落すれば、浜岡原発の停止の影響が強く残っていた14年3月期以来、8年ぶりとなる。

 電力業界には燃料費の変動をあとで電気料金に自動的に反映する制度が導入されているため、業績の悪化には歯止めがかかる可能性が高い。林欣吾社長はこの日の記者会見で、人員削減や拠点の統廃合といったリストラについて「考えていない」と述べた。

 通期の売上高の見通しは、電気料金の値上がりを受けて、これまでより1千億円多い2兆6千億円に引き上げた。内藤尚志