稲葉陽八段が初の4強入り 朝日杯将棋、準決勝は永瀬拓矢王座と対戦
佐藤圭司
第15回朝日杯将棋オープン戦(朝日新聞社主催)の本戦が28日、大阪市福島区の関西将棋会館で指され、稲葉陽(あきら)八段(33)が1、2回戦を勝って、準決勝へ進み、ベスト4が出そろった。準決勝と決勝は2月23日の予定。準決勝で稲葉八段は永瀬拓矢王座(29)と対戦し、もう一局は佐藤天彦九段(34)と菅井竜也八段(29)が対戦する。
本戦は予選を勝ち抜いた8人とシード8人の計16人によるトーナメント。
この日午前10時からの1回戦で、稲葉八段が久保利明九段(46)に176手で、西田拓也五段(30)が飯島栄治八段(42)に93手で、それぞれ勝利。その後、午後2時からの2回戦で稲葉八段が西田五段を114手で破った。稲葉八段は「2局とも形勢が苦しい場面もあったが、粘り強く指せて、なんとか逆転出来た。逆転勝ちは勢いがつく意味もあるので、この2連勝を大事に次に生かしていけたら」と話した。