「おもしろい所に目を付けたな」 シャキシャキのピザを高3と開発

星井麻紀
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 群馬県立前橋商業高校の生徒が、前橋市内の菊芋生産者と人気パン屋をつなぎ、一緒に「菊芋のパン」を完成させた。健康野菜として注目を集める素材をおいしく手軽に食べられる自慢の一品に仕上がっている。

 取り組んだのは、ビジネス総合科3年の田村優衣さん、中村佑莉亜さん、竹内琴葉さん、藤川理穂さん。地域の農産物を活用した商品開発を考える授業で、水溶性食物繊維が豊富で、健康野菜として注目の菊芋に目を付けた。田村さんは「食べたこともなく、前橋で作っていることも知らなかった」が、同市上大島町に菊芋生産者の石田精一さん(74)がいることを知り、協力を依頼。石田さんは「孫のような生徒さんたちが一生懸命やっている」と、一緒に芋掘りをし、菊芋の特徴や食べ方などを伝えた。

 「広く知ってもらうには、だれもが気軽に食べられるパンにしたい」。生徒たちは石田さんと相談し、人気店の「政次郎のパン」(同市六供町)に連絡を取った。

菊芋のシャキシャキ感が

 「おもしろい所に目を付けたなと思いました」と店主の大島政次郎さん(47)は振り返る。大島さんも菊芋を扱った経験はゼロだったが、生徒たちの提案の中から試作を重ね、菊芋の風味と小豆あんが絶妙な「チャバタのあんバターサンド」(税込み270円)と、菊芋のシャキシャキ感が楽しめる「菊芋のピザ」(税込み302円)を考案した。今月から店頭で売り出し、24日には高島屋高崎店(高崎市旭町)で開催中の催事「群馬展」でも販売した。

 「めちゃくちゃおいしい」と生徒たちは大感激。たくさんの人に味わってもらおうと、店内や石田さんの農園に手作りのポスターを掲示して熱心にPRしている。田村さんは「商業は人と人をつなぎ合わせる役目がある。商業生らしいことができてよかった」と満足そう。「これからも長く販売を続けてもらえたら……」とひそかに期待している。(星井麻紀)