埼玉・入間にアメリカ!? 物語と憧れが宿る街、その歴史は

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文・川野由起、写真・北村玲奈
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ジョンソンタウン内の道にはアメリカを思わせる通り名がつけられている=2022年1月12日午後、埼玉県入間市、北村玲奈撮影
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 平屋の白い壁や緑色の樹木が、青い空に映える街。英字看板が掲げられる風景はまるで米国郊外。埼玉県にそんなタウンがある。

 三角屋根に白い板張りの壁がまぶしい平屋建て住宅が路地に続く。埼玉入間市の「ジョンソンタウン」を訪れると、米国郊外の住宅地にいるような錯覚にとらわれる。戦後の冷戦下、この地で米軍人の家族が暮らしていた。東京ドームの半分ほどの約2万5千平方メートルの敷地には今、彼らの家を改築した雑貨店や住宅など約80棟が並び、約160人が暮らす。

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米軍ハウスが並び、アメリカ郊外を思わせるジョンソンタウン=埼玉県入間市

 近くにある航空自衛隊入間基地は戦前、陸軍航空士官学校だった。戦後、米軍が進駐し、「ジョンソン基地」となる。ジョンソンタウンのルーツは、朝鮮戦争を機に、磯野商会(本社・東京都)が建設した米軍人家族向けの住宅。基地内の住宅を参考に、段差がなく部屋につながる玄関や、水洗トイレを備えた「米軍ハウス」だ。同商会によると、ハロウィーンのときには家を訪ね歩く子どもの姿があちこちに見られるなど、にぎやかな一角だった。

 1978年の基地全面返還後、一帯は荒廃したが、今世紀に入り同商会が米軍ハウスの改築を進め、ハウスを模した新築住宅も建てるなど、街の再興に取り組んだ。家の境に塀を作らず、住民同士が話しやすいよう工夫した。

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 米軍ハウスを改築した住宅兼…

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