国連人権高等弁務官の新疆ウイグル自治区訪問、中国外務省が「歓迎」

北京=高田正幸、ローマ=大室一也
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 中国外務省の趙立堅副報道局長は28日の定例会見で、バチェレ国連人権高等弁務官新疆ウイグル自治区を訪問することについて「歓迎する」と述べ、すでに招待していると明らかにした。「訪問の目的は双方の交流と協力だ」とも語り、人権侵害に対する調査ではないことを強調した。

 新疆ウイグル自治区をめぐっては、国連人種差別撤廃委員会が2018年8月、「再教育施設」に拘束されたウイグル族を解放するよう中国政府に勧告。バチェレ氏も新疆への立ち入りを求めていた。

 香港の英字紙サウスチャイナ・モーニングポストは27日、北京冬季五輪閉会後の今年上半期、バチェレ氏が同自治区を訪問することを中国が認めたと報じた。

 国連人権高等弁務官事務所の報道担当者は28日の会見で、バチェレ氏の訪中については現在協議中で、最終決定には至っていないとした上で、「こうした訪問は、監視されない状態で社会の幅広い関係者や場所に接触できる、意味深いものであることが大切だ」と述べた。(北京=高田正幸、ローマ=大室一也)