重症病床40%で緊急事態要請へ 大阪府、新規感染者が初の1万人超

新型コロナウイルス

久保田侑暉、寺尾佳恵
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 大阪府新型コロナ新規感染者が28日、1万13人となり、初めて1万人を超えた。府は重症病床使用率が40%に達した場合、政府に緊急事態宣言を要請する方針を決めた。保健所や医療機関の逼迫(ひっぱく)を受け、感染者への連絡や健康観察、濃厚接触の可能性がある人の検査・診療なども簡略化し、重症化リスクの高い人への対応を優先する。

 吉村洋文知事は28日、読売テレビの番組で、府の独自基準「大阪モデル」で非常事態を示す赤信号点灯の目安「重症病床使用率40%」に達すれば、緊急事態宣言を要請する考えを明かした。「重症病床は命を守る最後の砦(とりで)。それがあふれることを防がなければならない」と述べた。28日の使用率は7・7%。

 府は、保健所の業務も見直す。保健所はすべての感染者を対象に状態把握のための電話連絡「ファーストタッチ」を行っていたが、31日からは40歳以上や重症化リスクの高い人に限る。39歳以下で重症化リスクが低い人には携帯電話のSMS(ショートメッセージサービス)で体調悪化時の緊急連絡先などを伝える運用に変更する。

 緊急連絡先は24時間対応の電話窓口「自宅待機SOS」(0570・055221)。宿泊療養を希望する人や、ファーストタッチの対象なのに保健所から連絡がこない人たちにも対応する。相談件数は17日に約500件だったが、27日には約2700件にのぼったため、150回線を段階的に300回線まで増やす。

 政府方針に基づき、診療・検査も簡略化する。

 感染者と濃厚接触の可能性があり、無症状の人には原則検査を受けずに10日間の自主的な自宅待機を求める。症状がある場合は速やかに受診し、接触の度合いが高い同居家族などは医師の判断により、検査なしで「疑似症患者(みなし陽性者)」と診断する。それ以外は従来通り、検査を実施して陽性の判断をする。

 濃厚接触の可能性がない人には、症状はないが感染の不安がある場合は無料検査、症状がある場合は速やかな受診を呼びかける。

 軽症・無症状でも自宅で適切な感染対策が取れない人には、大阪市内の「大阪コロナ大規模医療・療養センター」を整備した。31日午前9時の運用開始で、同時に利用申し込みの専用ダイヤル(050・5211・8551)を設ける。(久保田侑暉、寺尾佳恵)

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