手掘りで山を真っ二つ、人間の欲望の証し 金78トン生んだ佐渡金山

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古西洋
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 ユネスコ世界文化遺産に、佐渡金山遺跡(新潟県佐渡市)が推薦されることになった。世界には多くの金山があったのに、なぜ佐渡金山が世界遺産の候補に値するのか。それは機械ではなく、人間が手作業で金を求めた証しだからだ。

 巨人が斧(おの)で山を割ったような「道遊(どうゆう)の割戸(わりと)」と呼ばれる遺跡がある。佐渡金山の象徴だ。金鉱石が露出していた山頂から手掘りで掘り進めた結果、標高252メートルの山を真っ二つに割いた。その異様な姿は、飽くなき人間の欲望のなせる業だ。

 佐渡金山を世界文化遺産の推薦候補にふさわしいと認めた文化審議会は、その理由として「顕著な普遍的価値が認められる」と記した。世界遺産を決めるユネスコ宛てに提出する推薦書の原案で、新潟県と佐渡市はこう強調している。

 ①鎖国政策の結果、同時代の…

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