カボチャにそろばん、実は深い日本とのゆかり 火山噴火のトンガ

有料会員記事トンガ噴火 その衝撃

ジャカルタ=半田尚子
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 南太平洋のトンガ諸島で15日に大規模な海底火山の噴火が起きてから、29日で2週間となった。トンガ政府の発表によると、国民の84%(約9万人)が何らかの被害を受けたと推計されている。トンガに近いオーストラリアニュージーランドなどが直後から支援を続けているほか、日本も自衛隊の輸送機や艦艇を派遣し、飲料水や火山灰の撤去用具などの支援に乗り出している。実は太平洋に浮かぶ島国同士、日本とトンガのゆかりは深い。

マグロにカボチャ、豊かな自然の恵み

 トンガの豊かな自然に育まれた作物や海産物は、日本の食卓をにぎわせてきた。トンガから日本への主な輸出品はキハダマグロやメバチマグロ、カボチャなどだ。

 特にカボチャは、日本から渡ったエビスカボチャやクリカボチャなどの品種で、1975年ごろから日本に向けて「里帰り出荷」されてきた。財務省貿易統計によると、日本が輸入したトンガ産のカボチャは2019年に約324トン。ニュージーランド産やメキシコ産などに次いで5番目だが、80~90年代には年に約1万トンが日本向けに出荷されていたという。

 栽培は「日本式」で行われている。トンガに栽培法を伝えた近畿大学社会連携推進センターの田中尚道教授によると、トンガでは当初、畑の一つの穴に種を四つ入れるニュージーランド式の栽培が主流だった。だが、それだと実がなりすぎて逆に品質が悪くなってしまったため、90年以降に田中教授が一つの穴に種を一つ入れる日本式を伝え、品質を安定させたという。

 田中教授の教え子のキリシマ…

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