「ICBM撃つぞ」 北朝鮮の予告? 瀬戸際戦術「新たな局面」に

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鈴木拓也=ソウル、園田耕司=ワシントン、松山尚幹
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 北朝鮮が30日、中距離弾道ミサイルを発射した。交渉による対米関係改善が見通せず、軍事行動を強めて関心を引く「瀬戸際戦術」に踏み出したとみられる。「新たな局面」(防衛省幹部)のもとで、今後は米本土にも届く大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射も想定され、朝鮮半島情勢は極度に緊迫した2017年の再来が懸念される。

 「中距離弾道ミサイルならば、モラトリアム(一時停止)宣言の破棄が近づいたと考えられる」。韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領は30日の国家安全保障会議(NSC)で危機感をあらわにした。

 「モラトリアム宣言」とは、金正恩(キムジョンウン)総書記が18年4月の朝鮮労働党中央委員会総会で、核実験や大陸間弾道ミサイル(ICBM)試射の中止に言及したことを指す。北朝鮮が核実験やICBMなどの弾道ミサイル発射を繰り返し、朝鮮半島が極度に緊張した17年から一転、18年の平昌冬季五輪を契機に南北関係や対米関係が対話局面に転じた中での動きだった。非核化をめぐる米朝交渉は19年2月の米朝首脳会談で決裂し、北朝鮮はまたミサイル発射を繰り返すようになったが、米国を刺激する中・長距離の弾道ミサイル発射は控えてきた。

 だが、北朝鮮は今月、核実験やICBM発射の再開を示唆。17年にも中距離弾道ミサイル(射程約5千キロ)を発射後にICBM発射に至っており、韓国情報当局はICBM発射は近いと分析する。

アメリカとの交渉に見切り 中国も発射容認か

 北朝鮮の軍事行動活発化の背…

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    パトリック・ハーラン
    (お笑い芸人・タレント)
    2022年1月30日23時23分 投稿
    【提案】

    北朝鮮が新しくミサイルを発射したり、新しい種類や能力のものを開示したりするたびに日本の防衛力の課題が話題になる。防衛費を増やしたい、能力を拡大させたい方にとっては、大事なチャンスでもありそう。とくに猛プッシュされるのは敵基攻撃地能力の確保。