佐渡金山の世界遺産推薦を閣議了解 登録の判断は来年

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 政府は1日、2023年にユネスコ国連教育科学文化機関)の世界文化遺産登録を目指す佐渡金山遺跡(新潟県)の推薦を閣議了解した。推薦期限の日本時間2日未明までに、推薦書をユネスコ世界遺産センターへ提出する。末松信介文部科学相は閣議後会見で「高い文化的価値を評価していただけるよう関係自治体、関係省庁と連携し全力で取り組んでいく」と述べた。

 佐渡金山遺跡は昨年末に文化審議会が推薦候補に選んだ。佐渡の鉱山では戦時中、朝鮮半島出身者が働いており、「強制労働被害の現場だ」などと主張する韓国政府が撤回を要求。政府は当初、登録の見通しが立たないとして推薦を見送る方向で調整したが、地元や自民党内から推薦を求める声が強まり、方針を転換。岸田文雄首相が1月28日、「いつ申請することが登録に向けて最も効果的なのか検討を重ねてきたが、本年申請を行い、早期に議論を開始することが登録実現への近道という結論に至った」と推薦を表明した。

 今後、専門家らで作るユネスコの諮問機関「イコモス」が現地調査し、登録にふさわしいかを来年5月ごろに勧告する。それをもとに来年6~7月ごろ、21カ国からなる世界遺産委員会が登録するかどうか判断する。韓国政府は「強い遺憾の意を表明し、このような試みを中断することを厳重に求める」として、登録を阻止する構えだ。