河井夫妻事件で現金受け取った市議が辞職 「起訴相当」議決後初か

能登智彦
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 2019年7月の参院選をめぐる買収事件で、河井克行元法相=実刑確定=から現金30万円を受け取った広島県呉市の土井正純市議(56)が1日、市議会議長に辞職願を提出し、許可された。

 土井氏は公職選挙法違反(被買収)の罪について不起訴になったが、東京第六検察審査会が「起訴相当」と議決していた。この事件をめぐり、検察審査会の議決後に辞職を表明した政治家は初めてとみられる。

 土井氏は1日、取材に「政治不信を招いたことに対し、心からおわびしたい」とコメントした。

 土井氏は旧音戸町議をへて市議5期目。19年7月の参院選をめぐり、克行氏から妻の案里・元参院議員の事務所で現金を受け取ったことを認めていた。

 呉市議会は20年7月、土井氏に対する辞職勧告決議案を可決したが、土井氏は辞職を否定して議員活動を続けていた。辞職を許可した北川一清議長は「検審の議決を受け、自らが判断されたものと受け止めている。市議会として市民の信頼回復に努める」とのコメントを出した。(能登智彦)