学校のトイレを「きれいに」 子どもたちが行きやすく 研究会25年

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座小田英史、加藤裕則
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現場へ! 学校トイレ考④

 「小さな子どもはおしりが冷たいと座るのを嫌がるので、幼児用の便器と暖房便座を作りました」

 北九州・小倉にある衛生陶器大手のTOTO本社工場。山崎政男・上席執行役員(58)にトイレの製造現場を案内してもらった。

 便器は「衛生陶器」と言われるように、「焼き物」だ。粘土から型を使って成形し乾燥させた後、色づけのための釉薬(ゆうやく)を塗り、窯で焼き上げる。形状や焼き具合を確認するなど、各工程で人の手が細かく入っており、山崎さんは「家内制手工場です」と表現した。

 国内では衛生陶器は年間約600万ピース製造され、TOTOはその半数以上を作る。工場ではITを駆使し、水の流れを計算した最新トイレも製造している。

 だが、どこを見渡しても和式の便器がない。「和式はほとんど製造していない」という。TOTOでは2020年度の便器の出荷のうち、和式は0・3%しかなかった。

 国内では1970年ごろまで…

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