息子が口ずさんだ国歌 香港で進む愛国教育に怒り、自由を求め横浜へ

有料会員記事

進藤健一
[PR]

 中国政府の統制強化が進む香港。この故郷を離れて家族4人で日本に移り住み、横浜市港北区で香港の家庭料理を提供する店を開いた男性がいる。ケルビン・チェンさん(35)。移住するきっかけは、幼い息子たちの教育現場にも忍び寄る「中国化」だった。

 香港のイタリア料理店の料理人だった3年前のことだ。当時3歳の長男が幼稚園に通い始めたばかりというのに、遊ぶゆとりもなく学習に追われているのに気づいた。「かつての香港ではこんなことはなかった」。そんな折、テレビで流れた中国国歌のメロディーに合わせ、長男が歌詞を口ずさんだ。「こんな小さな子にまで競争心をあおり、国歌まで歌わせるなんて」

 香港では当時、「1国2制度」が急速に形骸化し、中国政府に対する抗議デモが本格化していた。自身も民主化のデモに参加していたチェンさんは、幼い子どもたちへの「愛国教育」を肌で感じ、怒りさえ覚えた。

 「中国化して、ゆとりのない…

この記事は有料会員記事です。残り945文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【7/11〆切】スタンダードコース(月額1,980円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら