飯塚市のふるさと納税が福岡県トップ 「普段使い」ハンバーグが人気

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徳山徹
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 福岡県飯塚市ふるさと納税が絶好調だ。昨年度は県内トップの約43億7千万円の寄付を集めたうえに、すでに今年度はそれを15億円も上回ることがほぼ確定。名の知れた特産品があるというより、業者がハンバーグなど「普段使い」を意識して新商品を開発。市のPR作戦も奏功し、快進撃につながったとみられている。

 市によると、2008年度の寄付総額は194万円に過ぎなかった。が、寄付が多い他市に刺激され、16年度にはそれまで11品しかなかった返礼品を50品に増やし、インターネットのポータルサイトも活用し始めた。15年度の寄付額は約2794万円だったが、20年度には約156倍の43億7653万円になった。

 この数字は県内60市町村では1位で、全国ランキングは17位。さらに今年度の寄付総額は12月時点で約59億4千万円を超えた。市は「県内トップを維持し、全国ランキングもアップするかも」と期待をかける。

 なぜ飯塚市のふるさと納税額は急増したのか。「ひとつは事業者が積極的に参入し、商品開発などに工夫を凝らしてくれていること」と市特産品振興・ふるさと応援課の今林直久課長(49)は指摘した。

 市によると、昨年度の返礼品の人気ベスト5は①ハンバーグデミソース②ドリップコーヒー③チーズ入りハンバーグ④辛子めんたいこ⑤ミックスナッツ。どれも飯塚の特産品というより「新たに開発された商品」のイメージがある。

 ①と③のハンバーグはギフト商品の販売などをしている吉浦コーポレーション(飯塚市)が開発、販売する。吉浦裕二社長(60)によると、返礼品用に開発して売り出したところ、予想を上回る大ヒットに。①だけで寄付総額の約66%の約28億4千万円をたたき出した。

 吉浦社長は「それぞれの地元の特産品には勝てない」と、簡単・便利・値頃感を狙ったという。冷凍保存でき、湯煎だけで食べられるようにしたことや、ふるさと納税でしか入手できないプレミアム感、何より社員らが半年以上試食を繰り返してたどりついたという「味」が人気の秘密という。「高齢者や子どもも食べやすいよう肉質は柔らかめ。いくつも食べたくなり、リピーターにもなってもらえるよう、あっさりした後味にこだわった」

 サイトの口コミ欄には「常備…

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