東京の人口1398万人、26年ぶり減少 コロナによる転出増が影響

小林太一
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 東京都は1月1日時点の推計人口が1398万8129人で、昨年同期から4万8592人減ったと発表した。都の人口が通年で減少したのは、1996年以来、26年ぶりだ。専門家は新型コロナウイルスの影響を指摘した。

 都が2020年10月1日現在の国勢調査人口の確定値をもとに、区市町村の住民基本台帳人口の増減を反映し、今年1月1日現在の数値を推計した。

 23区は昨年から4万9891人減。最も減ったのは江戸川の6384人で、大田の4969人、世田谷の4164人、新宿の4009人が続いた。増えたのは中央、墨田、台東の3区だけだった。

 市部は2089人増で、町田が最多の1233人増。国分寺で930人、小金井で789人、稲城で745人、立川で547人、それぞれ増えた。町村部は790人減だった。

 人口や地域振興の問題に詳しいみずほリサーチ&テクノロジーズの岡田豊・上席主任研究員(54)は、「新型コロナの影響で、感染リスクに不安を抱える人の転出や外国人の帰国が相次いだ。テレワークの普及で都内に住む必要もなくなった」と指摘した。

 コロナ禍の働き方は今後も続くとみられ、外国人の転入も大幅な増加は見込めない。岡田上席主任研究員は「都の人口は緩やかに減っていく可能性がある。特に、山手線の外側にあるベッドタウン地域は、人口減で空き家が増えるかもしれない」と述べた。

 都の人口は1963年に1千万人に達し、96年に1万9千人減った後は2001年に1200万人、10年に1300万人、19年には1400万人を超えていた。(小林太一)