そごう・西武、店舗の行方は 買収16年、セブンが売却に向け入札へ

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佐藤英彬 山下裕志
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 小売り大手のセブン&アイ・ホールディングスが、傘下で百貨店を運営するそごう・西武の売却を検討していることが明らかになった。2006年の買収から16年。コンビニやスーパーにとどまらない「総合小売り」を目指した戦略は転機を迎えようとしている。

 セブン&アイは1日、そごう・西武の売却について「あらゆる可能性を排除せずに検討を行っている」と発表した。関係者によると、月内に1次入札をする予定で進んでいるという。

 セブン&アイが、ミレニアムリテイリング(現そごう・西武)を子会社化したのは2006年。当時の最高経営責任者(CEO)だった鈴木敏文氏(現・名誉顧問)は、伸び盛りだったコンビニ「セブン―イレブン」やスーパー「イトーヨーカドー」に百貨店も加えることで、小売り事業の多角化を目指そうとした。商品の共通化などによる相乗効果も狙い、総合小売り企業への成長を図った。

 しかし、消費者のカジュアル…

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