国内トップの火力発電会社JERA、太陽光参入 全国7千カ所で開発

長崎潤一郎
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 東京電力中部電力の火力発電部門を統合した国内首位のJERAは2日、国内の太陽光発電事業に参入すると発表した。太陽光の開発を手がけるウエストホールディングス(広島市)と業務提携し、今後5年ほどで大型の原発1基分に相当する計100万キロワット以上の発電所をつくる。国内では大規模発電所の適地が減っているため、小規模のものを中心に7千カ所ほど開発する。休廃止した火力発電所の跡地や荒廃農地も活用する。投資額は1千数百億円の見通しだ。

 JERAは2025年までに、国内外で再生可能エネルギーを500万キロワットほど開発しようとしている。海外では太陽光発電を手がけているが国内は初めてで、ウエスト社と関係を深めて開発を強化する。JERAはウエスト社に数%程度出資する方向だ。

 脱炭素の流れを受けて、再生エネを求める企業が増えており、JERAは太陽光の電気を企業に直接販売することも検討する。事業開発本部の矢島聡・副本部長は会見で「日本最大の火力発電事業者に加え、日本最大の太陽光発電事業者をめざす」と話した。(長崎潤一郎)

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