高校生が「宇宙船内服」 着物モチーフに改良重ね 「本家」も高評価

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中川壮
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 宇宙飛行士が宇宙船の中で着る「船内服」を、山口県立萩商工高校の生徒たちが完成させた。

 モチーフにしたのは着物(和服)。動きやすさ、臭い対策、そして重力……。宇宙航空研究開発機構(JAXA)とも連携しながら、随所に「宇宙」を想定した工夫を凝らした。国際宇宙ステーションで、日本人飛行士に着てもらうことが最終目標だ。

 3年生の授業「課題研究」のテーマの一つ。

 国際協力の大切さや異文化を尊重する意義を、宇宙から世界へ伝える狙いがある。

上下を分け、燃えにくい素材で

 昨年度は女性用を完成させた。

 動きやすいようにズボン型のはかまと上着に分け、袖と裾は機材に引っかからないように絞った形にした。

 火災に備え、裏地は燃えにくい繊維でできた生地を使った。着崩れしないように、前合わせは面ファスナーを用いて重ね、襟は縫い付けた。

 製作のきっかけは、JAXAなどが主催する「衛星設計コンテスト」だった。

 電気・建築科の小田知志教諭(46)が一昨年5月ごろ、前教頭から応募を持ちかけられた。

 宇宙で活用できそうなアイデアを競う「ジュニアの部」に的を絞り、2人でテーマを考えた。外国人にも好評で生徒が運営に携わる「着物ウィークin萩」がヒントになった。

 7月、工業系学科と商業系学科の3年生男女計10人で取り組みを開始。裏地に使う難燃繊維は比較実験をして決めた。3種類を燃やして火が消えるまでの秒数を測定した。

洗濯できない環境

 宇宙船では洗濯できないため、臭い対策の必要もある。

 臭いの元となるアンモニアを…

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