虐待疑いの児相通告10.8万人 コロナ禍で見守り機会減の恐れ

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田内康介
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 児童虐待の疑いがあるとして、全国の警察が昨年1年間に児童相談所(児相)に通告した18歳未満の子どもは10万8050人(暫定値)で、過去最多を更新した。警察庁が3日発表した。

 児相への通告人数は、統計を取り始めた2004年から増え続けている。児童虐待への関心が高まる中で見聞きした人が積極的に警察へ通報するようになったことに加え、警察が児相への通告を徹底していることが背景にあると警察庁はみている。一方で、コロナ禍の中で大人が子どもを見守る機会が減っている恐れもあるとして、同庁は「巡回連絡やパトロールなどを通じ、虐待につながる端緒情報の把握に努めたい」としている。

 通告の内訳をみると、子どもの前で配偶者らに暴力を振るう面前DVや、心を傷つける言動を繰り返すといった「心理的虐待」が8万299人(前年比2・4%増)で全体の7割超を占めた。「身体的虐待」は1万9185人(同1・4%減)、「育児放棄ネグレクト)」8270人(同6・6%減)、「性的虐待」296人(同0・3%増)と続いた。

 虐待で親などを摘発した事件…

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    内田良
    (名古屋大学准教授・教育社会学)
    2022年2月3日13時26分 投稿

    【解説】国連が2020年4月に発表した報告書「新型コロナウイルス感染症が子どもに与える影響」(Policy Brief: The Impact of COVID-19 on children)は、「多くの子どもにとって家庭(home)とは安全と安心