国立大入試に「情報」追加 議論の舞台裏は 国大協入試委員長に聞く

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聞き手 氏岡真弓増谷文生、三浦淳
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 国立大学協会が、2025年の大学入学共通テストから、全国立大が一般選抜の受験生に対し、教科「情報」(科目名は情報Ⅰ)を課すのを原則とするとの方針を1月28日の総会で決めた。だが正規の情報科免許を持つ教員の数や指導力に地域差があるなどの課題が指摘されている。総会での方針決定に至るまで、内部ではどんな議論がされてきたのか。国大協入試委員長の岡正朗・山口大学長に聞いた。

 ――共通テストで英語民間試験の活用と記述式問題導入の二枚看板が頓挫した後、国大協は「情報」追加を議論することになった。どう臨んだか。

 国大協としては英語民間試験も記述式もその重要性を認識したうえで導入に向けての問題点を文部科学省に指摘していたところです。それでも十分解決されず、直前に見直されたことで受験生及び高校関係者に混乱が起きました。

 そのときの経験から、今回は情報Iの新設前のカリキュラムで学ぶ浪人生への対応など、国大協として懸念することを文科省大学入試センターに繰り返し申し上げました。

国大協内部で反対の声は?

 ――入試委員会の内部では、国立大受験生に「情報」を課すことへの反対はなかったか。

 「情報」を課すことについて…

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    おおたとしまさ
    (教育ジャーナリスト)
    2022年2月5日21時29分 投稿
    【視点】

    「「情報」の重要性を受験生に理解してもらえれば、私立にどんどん行くことは考えられないんじゃないかと思います。受験生が私学に流れると考える国立大もあるとは思いますが、国立大のミッションは社会で活躍する優秀な人材を提供することだと考えています。

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    氏岡真弓
    (朝日新聞編集委員=教育、子ども)
    2022年2月4日18時47分 投稿
    【解説】

    国大協の入試委員会は非公開です。しかし、そこでの議論は受験生に大きな影響を与えます。どんな議論があったのか。「決定後なら語ります」と言っていた岡委員長がインタビューに応じてくださいました。 委員会内で反対意見があったこと、文科省が「大きな