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病院「今回は本当にしんどい」 増え続ける患者、相次ぐ職員の欠勤

有料会員記事新型コロナウイルスオミクロン株

添田樹紀、狩野浩平、久保田侑暉、高井里佳子、武田遼
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 新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」による感染拡大に歯止めがかからず、関西3府県では軽症中等症病床の使用率が急上昇している。比較的手厚い診療体制をとる宿泊療養施設など「受け皿」の利用を進めるが、医療現場からは病床不足への懸念の声が上がる。(添田樹紀、狩野浩平、久保田侑暉、高井里佳子、武田遼)

 中等症患者らを受け入れるコロナ専門の大阪市立十三市民病院(大阪市)で、入院患者は10日ほど前は25人だったが、3日朝時点では46人となった。担当者は「一気に増えた印象だ」と話す。

 オミクロン株は感染拡大力が強いとされるため、大阪府は病床逼迫(ひっぱく)に備えて1月から入院対象を絞ったが、想定を上回る速度で感染は急拡大した。重症化率は低くても、感染者の全体数が増えれば重症者は増える。吉村洋文知事は「軽症中等症病床では、重症手前の方が増えてくる」との見通しを示す。

 同病院では高齢者の入院が増え、7割は70代以上だ。肺炎を起こしたり酸素投与が必要だったりする人もいる。入院期間は現在8~10日程度だが、長期化する可能性もあるという。

 阪和住吉総合病院(同市)では3日朝、58床のうち29床が埋まっており、基礎疾患のある中等症の高齢者が増えている。

職員不足が追い打ち

 箕面市立病院(大阪府箕面市)は1月20日から八つある病棟のうち二つをコロナ専用とし、42床を設ける。最近は8~9割が埋まっている状況で、担当者は「いつ受け入れられなくなるか」と懸念する。

 職員が感染したり濃厚接触者になったりする事態が追い打ちをかける。1月20日以降計16人が欠勤し、救急の受け入れを一部制限せざるを得ない状況だ。

 大阪暁明館病院(大阪市)では院内クラスターが発生し、患者や職員計60人以上が感染した。コロナ病床は19床だったが、専用病棟を増やし、約40床で対応している。他の病院もコロナ患者を受け入れる余裕がないからだ。西岡崇浩事務長は「職員から『今回は本当にしんどい』と弱気な声が聞こえることも増えた」と話す。

 オミクロン株による「第6波…

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