台湾旗手は日本好きのスキーヤー 北京五輪、中台緊張のさなかの大役

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編集委員・稲垣康介
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 台湾は3千メートル級の高峰が100以上ある山岳国ながら、温暖でウィンタースポーツとは縁がない。「不毛の地」で育ったアルペンスキーヤー、何秉睿(ホーピンレイ)選手(23)が4日夜、北京冬季五輪の開会式で旗手の大役を任された。中国と緊張関係にある「CHINESE TAIPEI」。開会式への参加が決まったのは、わずか4日前だった。

 五輪をめざす原点は日本にあった。父兆日(チャオリー)さん(61)が日本に留学していた縁もあり、9歳から冬休みには長野・野沢温泉を訪ね、白銀の世界に浸った。台湾中部の合歓山には以前はスキー場があったが、温暖化の影響で降雪量が減り、閉鎖されたという。

 「日本料理が好きだし、あと、村のイタリア料理店がお気に入りでした。温かく、家族の一員のように受け入れてもらえて、日本での故郷のようでした」

長野で腕磨き、本場に留学

 1992年アルベールビル五輪(フランス)のノルディックスキー複合団体の金メダリスト、河野孝典さんら五輪選手が輩出した名門野沢温泉スキークラブで練習を積み、競技スキーの魅力にはまる。15歳のとき、定宿「やすらぎの宿 白樺」の主人、河野博明さん(70)の薦めで野沢温泉村の姉妹都市で「アルペンスキー発祥の地」のオーストリアのサン・アントンにスキー留学した。世界の最高峰をめざす同年代の仲間に囲まれれば、五輪を夢見るようになるのは自然な流れだ。

 19歳だった平昌五輪はわず…

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