アクセス悪すぎ博物館の挑戦 1泊2日の「3D合宿」

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山下周平
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 男性器を模した「石棒」の国内屈指の収蔵数を誇る岐阜県飛驒市の「飛驒みやがわ考古民俗館」が、収蔵品の3D化に取り組んでいる。豪雪地域にあり、アクセスも悪いため、SNSでの情報発信に力を入れる同館は、インターネットを通じて考古資料をつぶさに鑑賞してもらい、来館につなげることをめざしている。

 昨年11月、飛驒みやがわ考古民俗館であった1泊2日の「3D合宿」に研究者や考古ファンら16人が集まった。参加者は収蔵品の土器を回転台に置き、台を少しずつ動かしながら写真を撮影。高さを変えたり、土器をひっくり返したりして約100枚を撮影した。

 データを専用ソフトで加工し、土器が3D化されると、参加者からは歓声が上がった。講師役の金沢大学古代文明・文化資源学研究センターの野口淳客員研究員(考古学)は「ちゃんと写真が撮れているからバッチリ」と、出来栄えに太鼓判を押した。

 考古資料の3D化は発掘調査

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