4月から成人年齢が18歳に引き下げられることに伴い、学校での消費者教育が改めて注目されています。ネットに表示される広告から、大げさな表現やウソを見つけられるか――。埼玉県の高校生たちが、そんな課題に挑戦しました。
ネットをチェック 「怪しい」を分析
「はくだけでやせるわけないよね?」「97%に効果ってウソっぽくない?」
埼玉県蓮田市の県立蓮田松韻高校で昨秋行われた、「不当表示広告」について学ぶ授業を訪ねた。スマートフォンやタブレット端末でネット広告を見て「怪しい」表示を探すことが2年生33人の生徒に課せられた。
まず、講師として招かれた県消費生活課の職員が、広告のどんな表示や表現が、消費者を誤認させるのかを説明。「割引90%」と書いてあっても、本来の価格で販売されたことがなく、割引表示にウソがあるケースや、客でない人にお金を支払ってアンケートに答えてもらっていたのに、そのことを明記せずに「顧客満足度調査」として商品のよさをPRしているケースなどを例示した。
生徒たちは自らのスマホなどで自由にネットを閲覧し、「怪しい」と感じた広告の画像を保存。怪しいと感じる部分を分析し、ワークシートに書き込んだ。
■「本当かな」 批判的に考え…