東芝、会社3分割計画を2分割に修正 原発などインフラ事業は本体に

村上晃一
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 東芝が、会社を3分割するとしていた計画を修正しデバイス事業だけを切り出して2分割にする方向で検討に入った。4日、「選択肢として検討しているのは事実」とのコメントを出した。

 昨年11月に出した3分割計画には、複数の大株主が反対姿勢を表明しており、株主の理解を得る狙いがある。7、8日の経営方針説明会で綱川智社長らが説明する。

 計画では原発などのインフラ事業と、記憶装置などのデバイス事業を分離し、2023年度後半をめどに、それぞれ上場させるとしていた。いまの東芝本体は、半導体事業を分社化したキオクシアホールディングスと、電子機器東芝テックの株式を持つ資産管理会社として存続させる方針だった。

 修正案ではデバイス事業だけを切り離して上場させ、インフラ事業は本体に残す方向だ。あわせて、空調子会社の東芝キヤリアなど、複数の子会社の売却も検討している。売却益を経営体制の見直しや株主還元にまわすとみられる。

 計画をめぐっては、複数の海外投資ファンドから「企業価値を高める可能性は低い」などとして、反対する意見が出ていた。(村上晃一)

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