40年前発掘の白亜紀化石、実は小型恐竜 再び調べて判明

笠井哲也
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 福島県いわき市大久町の約8600万年前(中生代白亜紀)の地層から見つかった化石が、草食恐竜である鳥脚類の大腿(だいたい)骨だとわかった。県立博物館の学芸員らの研究グループが5日、日本古生物学会で発表した。この時代の鳥脚類の化石は日本では見つかっておらず、研究グループは「日本列島になる地域で、恐竜が生息し続けていたことを裏付けるもの」という。

 発見したのは、県立博物館の吉田純輝学芸員や猪瀬弘瑛主任学芸員ら4人の研究グループ。いわき市内で40年前に発掘され、同市石炭・化石館に保管されていた化石を再び調べたところ、体長1メートルほどの小型の鳥脚類の恐竜のものであることを突き止めた。

 吉田学芸員は会見で「この時代の小型草食恐竜の化石が見つかるのは珍しい。当時、多様な生態系があったと考えられる」と話した。研究グループの一員である国立科学博物館の真鍋真副館長も「これまでなかなか日本で見つかっていない時代の恐竜で、わからなかった時代を埋める貴重な発見だ」と述べた。化石は今後、県立博物館での展示を予定している。(笠井哲也)