6位の高木美帆、悔やんだ対応力 想定外に「リンクが重たくなった」
菅沼遼
高木美帆は、レース後の表情がさえない。取材に対して歯切れも悪い。
「自分がこの氷に対して迷ったというのもあるかもしれないし、気持ちの部分でひるんだっていうことはないけど、どこかにそういうものが潜んでいたのか、まだわからない」
高木は今季、3000メートルはワールドカップ(W杯)3レースのうち、1レースにしか出場していない。金メダル大本命である1500メートルとは違い、立場は挑戦者。「ベストを出し切らないと上位にはいけない」。攻める滑りをすると誓っていた。
だが、力を出し切れなかった。
スタート直後のカーブではリズムよく足を運び、200メートル通過地点は全体の2位だった。
想定外だったのはそこから。「200メートル通過後の1周でタイムが出なかった」。30秒台でいくはずだった200~600メートルの1周が31秒24かかった。中盤はスピードを維持して31秒台のラップタイムを続けたが、最後の1周は32秒91まで落ちた。
記録は昨年末の五輪代表選考…