エリザベス英女王が在位70年 95歳、おおむね健康 6月に式典も
ロンドン=金成隆一
英国のエリザベス女王(95)が6日、英国の君主として初めて在位70年を迎えた。高齢ながら勤勉に公務にあたる女王は多くの国民に慕われており、今年6月には4日間にわたって盛大な祝賀式典が予定されている。
英王室は5日、女王のメッセージを公表した。女王は「社会も、技術も、文化も格段に進化し、その恩恵を私たちは受けてきた」と70年を振り返った。
また、チャールズ皇太子について「時が熟して国王に就くときには、私に対してと同様に、彼とその妻カミラへの支援を期待する」と要望し、カミラ夫人が将来「王妃」として認められるよう、希望を述べた。1997年に死去したダイアナ妃への同情から、英国民の間では再婚したカミラ夫人の人気が盛り上がらないことに関して、夫人への配慮を示したと見られている。
女王は52年2月6日、父ジョージ6世の死去を受け、25歳で即位した。戴冠(たいかん)式は翌53年6月2日に行われた。2015年9月に、高祖母ビクトリア女王(1819~1901)の約63年7カ月の最長在位記録を更新した。
女王は昨年12月、クリスマ…