オリンピアン教授が感じる五輪の「軽さ」 打開のカギはあの選手像

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聞き手 編集委員・中小路徹
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 昨夏の東京五輪に続き、新型コロナウイルスの感染拡大が収まらない中、北京五輪が幕を開けた。陸上選手として1992年バルセロナ五輪に出場した法政大の杉本龍勇(たつお)教授(スポーツ経済学)は、いまの五輪から“軽さ”を感じるという。どういうことか。

 ――昨年の東京大会と同じく、コロナの感染拡大が止まらない状況下の五輪となりました。

 「世界的には、ロックダウン都市封鎖)するかどうかという状況ではなく、感染抑止と社会活動との両立が主軸になっています。その中でスポーツが潤いの一つになるということであれば、五輪の開催自体にはそれなりの価値はあると思います」

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 ――五輪の価値が下がってきていませんか。

 「五輪自体が必要かと言われると、絶対的に必要ではなくなってきていると思います。自分もその舞台に立った人間ですし、現役の選手には申し訳ないのですが、今は他の娯楽とさして差がない軽さを感じます。五輪に出ている側からすると崇高な場であっても、社会の評価としては消耗品。スポンサーの広告ツール、そしてメディアのコンテンツとして瞬間的に視聴率を稼ぐための材料となっています。ビジネス化が浸透し、五輪はターニングポイントに立っています」

 ――その軽さはどこからくるのでしょうか。

 「メディアには、選手やスポ…

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