開会式の入場順のなぜ… 中国の担当者「その質問は対面で答える」
国・地域名の中国語表記で、1字目の画数が少ない順に入場する――。4日にあった北京冬季五輪の開会式では、こんなルールがあった。日本は10番目だった。でも疑問が残った。画数が同じ場合、どう順番付けするのか。
振り返ってみよう。先頭はギリシャ。近代五輪発祥の地で毎回先頭で入場する。次はトルコ(土耳其)。「土」は3画だ。3番目はマルタ(馬耳他)で、「馬」の画数が多いじゃないかと突っ込みたくなるが、中国の簡体字では3画で表記される。
問題は4画の国・地域だ。
入場順で並べると、エクアドル(厄瓜多尓)、エリトリア(厄立特里亜)、ジャマイカ(牙買加)、ベルギー(比利時)、日本、中華台北、中国香港、デンマーク(丹麦)、ウクライナ(烏克蘭)、ウズベキスタン(烏茲別克斯坦)、ブラジル(巴西)、パキスタン(巴基斯坦)、イスラエル(以色列)と13も並ぶ。まさに群雄割拠だ。
取材班の間では「1字目が同じなら、2字目を比べる」という説も出たが、むしろそれなら日本がベルギーより先になるはずだ。
開会式の後、どうしても気になって大会の広報窓口にメールで尋ねた。すると、普段は短い返信なのに「この質問には、対面でお答えしなければいけません」と連絡がきた。さっそく、担当の黄さん(41)に取材に行った。
いわく「漢字の順序の決め方…
- 【視点】
なるほど、と膝をたたいて読みました。考えてみると、こんな質問をしてくる外国人記者は世界広しといえども日本の記者ぐらいですよね。あるいは回答を聞いてすっと理解できる記者は日本の記者ぐらい。 だから、実は担当者の黄さんも質問されてうれしかった