水道が危ない! 民営化でも残った 料金を左右する「パンドラの箱」

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編集委員・堀篭俊材
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現場へ! 水道のあした①

 雪をかぶった蔵王連峰が見わたせる丘の下に、廃虚となった旧浄水場がひっそりとたたずむ。

 宮城県南部の柴田町。伊達藩のお家騒動を描いた山本周五郎の小説「樅(もみ)ノ木は残った」の舞台となった町の南側に、その場所はある。

 水から不純物をのぞく沈殿槽には雨水がたまり、手すりは赤くさびついている。戦中の1942年、ここは旧海軍の火薬工場に水を供給するためにつくられた。

 その役目を終えたのは2006年。公共工事の負担で財政難だった町が、水をすべて宮城県から買うことになったからだ。「古い設備の更新や行政改革に迫られ、自分たちで水をつくるのをやめた」。滝口茂町長(70)は話す。

 柴田町が飲み水の全量をたよ…

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