第38回「断れる」と思っていたのに 15歳少女 彼との自宅デートで性暴力

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編集委員・大久保真紀 阿部朋美、塩入彩
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 《はっきりと言葉で断れる》

 自分ではそう思っていた。

 関東地方に住む中学3年の少女(15)は昨春、休みの日につきあっていた同級生の彼の家に遊びに行った。

 外で会っていると、すぐに友人たちに見つかり、冷やかされてしまう。

 人の目を気にせず、二人っきりでゆっくり話したかった。それだけだった。

 午前11時ごろ。彼の家にいくと、彼の家族は出かけていて家にはいなかった。

 彼の部屋で話をしていると、話題が途切れた。

 ちょっと気まずい雰囲気になった。

 「しない?」

 そう言われ、ぎょっとした。

 《えっ? まだ中学生なのに?》

 性交するならば避妊具をした方がいいことは知っていた。でも、自分の年齢で責任のとれることではない。学校で受けた性教育の講演でも「断る」大切さを聞いていた。

 《ダメだよ》と思ったが、言葉が出てこなかった。

子どもたちの心身とその後の人生を脅かす性暴力について考える企画「子どもへの性暴力」第6部は、子どもたちの間で起こる性暴力について取り上げます。

 彼はお構いなしに「いいだろ…

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    大久保真紀
    (朝日新聞編集委員=子ども虐待など)
    2022年2月17日14時44分 投稿

    【視点】 この記事にある少女は14歳のときにデートDVの被害に遭っています。彼氏からの性暴力です。その後、自力で調べて、緊急避妊薬があることを知り、薬局に行き、薬局には置いていないことを教えられ、今度は自力で産婦人科に行きます。親の承諾はなくても緊

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    千正康裕
    (株式会社千正組代表・元厚労省官僚)
    2022年2月16日18時43分 投稿

    【視点】性教育はタブー視されてきた。女性支援者たちが求めているが、保守派の強い反対があり、文部科学省も身動きが取れていない。 デート DV や予期せぬ妊娠問題によって、本当に人としての尊厳を損なったり、人生が狂ってしまう可能性もある。重大な問

連載子どもへの性暴力(全47回)

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