33時間の朗読で編む人工世界 美術家・原田裕規が挑む知覚の限界

有料記事

田中ゑれ奈
[PR]

 身体と知覚の限界に挑む作家の行為を通して、観客はつかの間、認識不可能なほど果てしなく広がる世界や時間の気配に触れる。視覚文化をモチーフに表現活動を展開する美術家・原田裕規(ゆうき)の個展「Unreal Ecology」が、京都市中京区の京都芸術センターで開催中だ。

 三つの画面に映るのは、「100万年前、あるいは100万年後の地球」をイメージしてCGアニメーションで生成された、荒涼とした自然の風景。ゲームのオープンワールドに似た箱庭の中をさまよう、仮想のカメラの視点だ。生物の気配が一切ない景色を補完するかのように、地球上に存在する全動物の名前のリストを、作家が33時間19分かけて朗読する声が響く。

 映像とナレーションによる作…

この記事は有料記事です。残り716文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
【10/18まで】有料記事読み放題のスタンダードコースが今なら2カ月間無料!