1月の硬貨流通、10年ぶり前年割れ ゆうちょ銀手数料影響の見方も

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中川透
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 日本銀行がまとめた1月の貨幣流通額は、前年同月比0・1%減の5兆394億円と、2012年5月以来10年ぶりに前年割れとなった。キャッシュレス決済の普及に加え、ゆうちょ銀行が1月17日に硬貨の取扱手数料を設けたため、駆け込み預け入れの影響が表れた、との見方が出ている。

 この通貨流通高統計は世の中に出回っている硬貨や紙幣の金額をまとめたもので、1月は、1円と5円が前年同月比1・1%減▽10円が0・9%減▽50円が0・8%減▽100円が0・6%減。1円と5円は長年マイナス基調が続くが、100円は昨年10月から4カ月続けて前年割れに。500円は近年1~3%台の高い伸びが続いたが、1月は0・4%増にとどまった。

 流通額は個人や企業の需要に応じて変わるので、商戦が盛り上がる年末に増えるなどの季節性がある。個人が貯金箱などで硬貨を手元に抱えていれば金額を押し上げる要因となる。

 なぜ減ったかについて、「詳細な要因はわからない」(日銀)が、ニッセイ基礎研究所の上野剛志・上席エコノミストは、キャッシュレス化や外出自粛に伴う釣り銭需要低下に加え、ゆうちょ銀行が硬貨取扱手数料を有料にした影響が表れた可能性があると指摘する。

 国内最大の店舗網を持つ同行…

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