四国がわかる! 徳島市長へのリコール運動が行われているね

伊藤稔
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 板東サブリナ 徳島市で、内藤佐和子市長のリコール解職請求)に向けた署名活動が始まったそうだね。

 A 内藤市長の市政運営に疑問を抱く市民らが昨年4月に「内藤市長リコール住民投票の会」をつくったんだ。今年の1月27日から署名集めを始めたよ。

 サブリナ そもそもリコールってどんな制度なの?

 A 任期途中での公職者の解職や議会の解散を求めることができるよ。地方自治法で定める「直接請求制度」の一つ。投票で首長などを決める「間接民主制」を補う役割を担っていて、住民が地方政治に参加できる機会でもあるんだ。

 サブリナ リコールの手順は?

 A 有権者40万人以下の自治体の場合、有権者の3分の1以上の署名を集めれば住民投票が実施される。住民投票で有効投票の過半数が同意すれば、解職が決まるんだ。徳島市の場合、住民投票を実施するためには7万730人(昨年12月1日時点)以上の署名が必要だね。

 サブリナ 四国で首長のリコールが成立したことはあるの?

 A 2004年に香川県三野町(現三豊市)で、詫間町との2町合併を進める町長に対する住民投票が実施され、賛成票が多数を占めて町長が失職。08年には徳島県上板町で、町議会が否決した予算案を町長が専決処分するなどして住民投票が実施され、町長が失職したことがあるよ。

 一方で、徳島県石井町では13年、飲食店従業員への暴行罪で強制起訴され一審で全国初の有罪判決を受けた町長のリコールに向けて署名活動が行われたけど、有効署名数が足りず不成立に終わったこともあるんだ。

 サブリナ 今回の住民投票の会は、どんなことを訴えているの?

 A 内藤市長が選挙で掲げていた対話や子育て、市長給与50%カットなどの施策に「公約違反の疑いがある」と主張。市が事務局だった阿波おどり実行委員会の解散や、市内への新県立ホール建設の進め方も「不可解な意思決定」と問題視している。

 JR徳島駅前の商業施設ビルを管理運営する市の第三セクター「徳島都市開発」に20億円を融資したことも「巨額の税金投入が行われている」と批判し、「独善的な市政運営を止めるには、解職を求める以外に手段がない」と訴えているよ。

 サブリナ 市長や市の対応は?

 A 市は住民投票の会が発行したリーフレットに対し、「事実と異なる点」や「不適切な記載」が多く含まれるとして、会に市長名で抗議文を送付し、ホームページでは市の反論を詳しく掲載している。

 内藤市長が全国最年少の女性市長として就任してまもなく2年。この間の市政運営を市民がどう判断するのか、注目が集まっているよ。(伊藤稔)

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◇「板東サブリナ」は朝日新聞徳島総局の公式キャラクター。特産のすだちのような「名脇役」を目指して、爽やかな香りをふりまく。特技は阿波踊り