羽生結弦は至高の表現者 「音に合わせていない。演技自体が音楽」

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岩佐友
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 それは音楽と演技の融合が生んだ一つの芸術作品だった。

 昨年12月24日に行われたフィギュアスケート全日本選手権の男子ショートプログラム(SP)。羽生結弦は今季初戦で新プログラム「序奏とロンド・カプリチオーソ」をお披露目した。

 バイオリン演奏が主流の曲。ピアニストの清塚信也さんに編曲と演奏を依頼し、ピアノ曲にアレンジしてもらった。

 切なさを感じさせるイントロ。主旋律が奏でられる瞬間、勢いよく両手を広げて正面を振り向く。そして流れるようなスケーティングへ。4回転サルコーの着氷は、鍵盤をたたく音がそこから聞こえるかのように。ステップ中の手の振り、足の動き、首の角度、そのすべてで一音一音を拾い、シンクロした。

 演技構成点の一項目「音楽の解釈」で、10点満点をたたき出した。

 国際スケート連盟(ISU)の審判を長く務めた日本スケート連盟名誉審判の杉田秀男さんは会場で演技を見た。

 「小節の変わり目に体が動く…

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