2回目、泣いた高梨沙羅 「笑って」と思っていた記者が感じたこと
勝見壮史
もっと、楽しめばいいのに。もっと、笑えばいいのに。スキージャンプ女子の高梨沙羅を取材していて、ずっとそう思っていた。
高梨本人も分かっている。「入り込んでしまうタイプなんですよね」。テレビカメラが寄ってきたときに、笑って手を振ることもある。でも競技中はいつも無表情。むしろ、しかめっ面に見える。舞台が大きくなればなるほど、その傾向は強くなった。
対照的だなと思った選手がいる。2018年平昌五輪で金メダルだったマーレン・ルンビだ。その数カ月前のワールドカップ(W杯)で母国ノルウェーのリレハンメルを訪れた際、ナイターの試合日の昼間に取材に応じてくれた。
「一番大事なのは、いい人生…
- 【視点】
ここ数日のもやもやが晴れるような、台風の後の晴天みたいに、すっきりとする、暖かい記事でした。私も、なんであそこまで謝罪する必要があったんだろうか、そんなに背追い込まなくていいのに、誰も責めていないのに、ともどかしい気持ちを抑えられずにいた一