宇野昌磨、グラウンドを走った日々 「生き様を見せる」一流の決意

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坂上武司
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 4日の団体戦で自己ベストを出したショートプログラム(SP)。宇野昌磨が再び自己ベストを更新し、幸先のよいスタートだ。

宇野昌磨「特別なオリンピック」 「卒業」もあった4年間

宇野昌磨は、北京オリンピックまでの4年をどう過ごしたのか。コーチからの「卒業」、羽生結弦の不在…様々な困難を乗り越え「主役」として日本フィギュア界を引っ張った4年間を追う。

 4回転トーループと3回転トーループの連続ジャンプの二つ目でバランスを崩して右手をついたが、それ以外はほぼパーフェクト。スピンとステップは最高難度のレベル4を獲得。演技を終えると、宇野は満足そうに笑みを浮かべた。

 もともと陸上トレーニングを好んでやる方ではなかった。だが、今季のグランプリ(GP)シリーズのスケートアメリカから帰ったあとに、宇野は専属トレーナーの出水慎一さん(43)に、こう告げた。

 「フリーは体力が最後までもたないです。陸上トレーニングのメニューを強化してもらえませんか」

 宇野からこんな申し出があるのは初めてだった。

 フリーは5本の4回転ジャンプを跳ぶ。しかも振り付けに休む場所はない。氷上練習で体力をつけてきた宇野だが、それだけでは追いつかなくなった。

 出水さんが提案したメニュー…

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