アサリ産地偽装、「長いところルール」を悪用? そのルールも実は…

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安田朋起、石田一光
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 外国産アサリが「熊本県産」として大量に出回っていた問題で、熊本県の蒲島郁夫知事は8日、産地表示に関する「長いところルール」が悪用されているとして、金子原二郎農林水産相らに見直しを求めた。県は産地偽装の一因として、「長いところルール」が悪用されたと問題視する。だが、その内容を詳しく調べると、アサリに当てはめるには、無理があることがみえてきた。

 食品表示法では、原則輸入した水産物の産地は原産国名を表示することになっている。そのうえで蒲島知事は、県産アサリの出荷停止を発表した1日の臨時記者会見で「例外として、2カ所以上で生育した場合、最も生育期間の長い場所を原産地として表示する。これを『長いところルール』という」と説明した。

 農林水産省の昨年10~12月の調査では、熊本県産として販売されていたアサリのうち97%が、外国産が含まれていた恐れがあると判明。業者が「長いところルール」を盾に熊本県産と称したとしても、熊本県は「熊本に置かれるのはだいたい2週間から2カ月ぐらい。絶対に中国や韓国から持ってきたよりも短い。ほとんどは偽装ではないか」(知事)と見る。このため熊本県は、アサリの「長いところルール」からの除外やトレーサビリティー生産履歴の管理)制度の構築などを国に求めた。

 そもそも「長いところルール」とは何か。

 国内で肥育した輸入子牛や…

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