神戸らんぷミュージアム、関電が2月末で閉館 経営の効率化など理由

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森直由
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 江戸時代の灯台や、ちょうちん、国内外のランプなどを展示している「神戸らんぷミュージアム」(神戸市中央区京町)について、展示品を所有する関西電力は2月末で閉館すると発表した。来館者が近年は減少していることや、経営の効率化などを理由に挙げている。閉館を惜しむ人たちが、続々と訪れている。

 神戸らんぷミュージアムは、たいまつから電灯へ連なる明かりの歴史、文化をテーマにした博物館として、1999年4月に開館した。

 国内外の様々な時代のランプ約220点のほか、江戸時代の灯台、ろうそく、あんどん、ちょうちんなど計約1050点を展示。明かりの歴史を紹介した映像も流している。

 初年度は5万人以上が来館したが、東日本大震災後の経営悪化による経費削減の一環で、2013年から約5年間にわたり一時休館し、18年に再開。これまでに計約55万人が訪れた。

 しかし、コロナ禍で20年度の来館者数は約4600人まで減少。今年度も約4千人にとどまっており、閉館を決めたという。

 2月上旬に夫と初めて訪れた神戸市北区の女性(76)は、「ランプだけでなく、江戸時代のあんどんなどもあり、すごく良かった。なくなってしまうのは残念」と話していた。

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 所蔵品約3100点はそもそ…

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