残された希望としての本 湊かなえさん、友人の西村賢太さんを悼む

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今月5日に急逝した作家の西村賢太さんを悼んで、親交のあった作家の湊かなえさんが追悼文を寄せました。

 西村賢太さんが亡くなられました。とても親しくはないけれど、テレビ番組での共演を機に、対談等のご縁をいただき、新刊を送り合う際に短いメールのやり取りをする、私は友だちだと思っています。

 バラエティ番組では、他人の暴露話に誘導されることがしばしばありますが、賢太さんはそれについては静かに拒否し、かつ、場をシラケさせないために、自分をさらけ出して盛り上げていました。この人は、本物の私小説家だ! と心から感心したことを憶(おぼ)えています。

 武器は己の人生、そして、その人生には常に本があったようです。

 賢太さんの分身でもある小説…

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