北京へ向かう宇野昌磨のリュックサックの右側に、サルのマスコットが揺れていた。
その様子を伝える映像を見ながら、松田悠良(ゆら)さん(23)は思わずほほえんだ。
「まだつけてくれていて、うれしかったです」
宇野は松田さんの1学年上。高校1年から大学1年まで山田満知子、樋口美穂子両コーチのもとで一緒に練習をした。
松田さんは大学2年の時、別のコーチのもとで練習をするようになったが、通う大学は宇野と同じ。「逆に一緒にいる時間が長くなった感じです」。自動車学校も一緒に通ったり、練習後もご飯に行ったり――。戦友でもあり、親友でもある。
宇野にサルのマスコットを渡したのは2018年平昌五輪の前。お守り代わりのつもりだった。
なんでおサルさんなんですか?
松田さんにそう聞くと、「昌…

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