サケの絵馬で地域の魅力発信 龍王神社

勝部真一
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 明治以降、カナダへの移民を多く送り出し、その後は「アメリカ村」と呼ばれる和歌山県美浜町三尾地区。その地区にある龍王神社に、サケの形をしたオリジナルの絵馬が誕生した。移民の多くがサケ漁に従事したことにちなんで、地域の魅力を発信しようと住民らが考案した。

 絵馬づくりは、同地区のNPO法人「日ノ岬・アメリカ村」の牛見鉄子さんや、ゲストハウス&バー「ダイヤモンドヘッド」オーナーの大江亮輔さんらが中心になって進めてきた。

 宮大工だった工野儀兵衛が1888年、カナダに渡り、サケ漁に従事。遡上(そじょう)する大群に仰天し、親類や知人を呼び寄せたことが、多くの移住者を生んだきっかけという。

 サケの絵馬は、龍王神社の名前にちなんで、田辺市龍神村のヒノキを使用し、同村の「蓑虫(みのむし)工房」に制作を依頼した。神社の境内には絵馬の掛け所も設置した。

 絵馬は1枚1千円。日ノ岬・アメリカ村が運営する「カナダミュージアム」やダイヤモンドヘッド、アメリカ村食堂「すてぶすとん」で販売している。また、絵馬の制作費用を寄付した住民には配った。

 山口県出身で北海道から移住してきた牛見さんは、「海岸や山並みの美しさなど、美浜町にはすばらしいところがたくさんある。たくさんの人に興味を持ってもらうきっかけになれば」と話している。(勝部真一)