ベン・ジョンソン、室伏広治のライバル…止まらない五輪ドーピング

[PR]

 北京オリンピック(五輪)のフィギュアスケート団体で優勝したROC(ロシア・オリンピック委員会)のメンバーで、女子シングルの優勝候補、カミラ・ワリエワ(15)が、昨年12月のロシアでの大会で、ロシアアンチ・ドーピング機構(RUSADA)による検査で陽性反応を示したことが明らかになった。

 ワリエワが陽性反応を示したのは五輪前の国内大会だが、五輪とドーピングは切っても切れない関係にある。

 「ドーピング」が広く世間に知られるようになったのは、1988年のソウル五輪だ。

 カナダベン・ジョンソンが陸上男子100メートルで9秒79の世界新記録で優勝した。しかし、レース後のドーピング検査で、筋肉増強作用のある禁止薬物が検出され、金メダルは剝奪(はくだつ)された。当時、「オリンピック史上最大級のスキャンダル」とも報じられた。

【特集】ドーピングの深い闇

栄光を手にした選手と、偉業をたたえる観客。その光景から一転、瞬時に深い失望へと転落させてしまうのがドーピング違反だ。2016年夏のリオ五輪では開会前、ロシアが国家主導でドーピング隠しをしていたことが発覚した。過去に手を染めたスター選手や禁止薬物、検査や隠ぺいの方法など、「ドーピングの深い闇」に迫る。

 ドーピング問題が日本選手のメダルの色に直接影響したのが、2004年のアテネ五輪だった。

 陸上男子ハンマー投げで優勝したアドリアン・アヌシュ(ハンガリー)がドーピング違反で失格処分となり、金メダルが剥奪された。2位の室伏広治が繰り上がって優勝となった。表彰式は終わっており、室伏は「本当はメダルを直接、表彰台で受け取りたかった」などとコメントした。

 06年のトリノ冬季五輪では、ドーピングの疑いがあったオーストリアのスキー距離選手らの宿舎に、イタリア捜査当局が家宅捜索に入った。ドーピング用とみられる注射器などが見つかり、6選手が国際オリンピック委員会(IOC)から成績抹消と五輪からの永久追放処分を科せられた。

北京オリンピック

北京オリンピック

北京オリンピックの最新ニュース、選手や競技情報はこちらから[記事一覧へ]