ウクライナ情勢「緊張緩和で合意」 フランスの説明、ロシアは否定
パリ=疋田多揚 モスクワ=中川仁樹
7日の仏ロ首脳会談でウクライナ情勢の緊張緩和に向けてロシア側と合意した――。フランス大統領府が会談後、こんな説明を記者団にしたことが波紋を広げている。各国メディアが報道したが、ロシア側がすぐに否定したためだ。フランス側の「勇み足」の背景には、4月の大統領選への思惑も見え隠れする。
マクロン仏大統領とロシアのプーチン大統領は、ウクライナ国境付近からのロシア軍の撤収などについて議論。両首脳の共同記者会見後、仏大統領府はメッセージアプリを使い、「首脳会談で覚えておくべきこと」と題した説明を記者団のスマホに送った。
「新たな軍事戦略を取らない…
- 【視点】
ロシアのペスコフ大統領報道官は「ロシア軍がベラルーシに残るなんて誰も言っていない。演習が終われば帰ると考えるのが自然だ」と発言していますが。これは事実上、マクロン大統領の説明を認めていることになります。首脳会談では、ロシア軍が合同演習後、ベ